本日より、いくつものインドネシアをもっと楽しむために、初めてインドネシアとかかわる場合も含め、このブログでインドネシア情報を提供していきます。
最初はまず、インドネシアの気候から始めましょう。
▼人口は世界第4位
インドネシアは、東南アジアに位置する国です。
人口は2億5870万人(2016年インドネシア中央統計庁推計値)、日本の約2倍です。国別では、中国、インド、アメリカに次いで、世界第4位の人口です。
▼熱帯、でも乾季と雨季はタイと逆
気候は熱帯で、季節は乾季と雨季の大きく二つに分かれます。おおよそ、4〜9月ごろが乾季、10〜3月ごろが雨季ですが、場所によって、時期は異なります。
タイの雨季・乾季とは逆になります。インドネシアの多くの地域は、赤道の南側に位置するからです。
▼熱帯のインドネシアに熱帯夜はない
年間を通じて気温の変化はあまりありません。最高気温は、ジャカルタなどの海岸部では、おおよそ32〜34度で、35度を超えることはまずありません。また、朝夕の気温は、25度以下になることが普通です。
つまり、熱帯のインドネシアには「熱帯夜」がないのです。
▼気温は年較差より日較差のほうが大きい
一般に、最高気温と最低気温の一年を通じた較差(年較差)よりも、一日の最高気温と最低気温の較差(日較差)のほうが大きい、ということになります。
基本的に熱帯なのですが、西から東へ向かうにつれて、一年を通じて雨が降る熱帯雨林気候から、乾季にはほとんど雨がなく雨季には雨が降り続くサバンナ気候へ変わっていきます。
▼インドネシアでも雪が降る
また、3000メートル級の山々もあり、高原地帯の最高気温が20度台のところもあります。朝夕は寒いくらいです。
インドネシアの最も東にあるニューギニア島の西半分もインドネシア領(パプア)なのですが、ここには国内最高峰4884メートルのジャヤ山があります。
ジャヤ山では、雪が降るのです。そう、インドネシアでも雪が降るのです。
▼雨季は嵐、でも台風ではない
インドネシアの雨季には、雨や風が相当に強くなります。日本の台風並みの強さです。
でも、それは台風とは呼ばないのです。赤道の近辺で、日本で経験するように、台風が移動していくということはないのです。
土砂崩れや洪水が起こる嵐となりますが、それは雨季にはフツーの現象なのです。
ときに、乾季でも洪水が起こることがあります。異常気象の影響は、インドネシアでもよく見られます。
▼実は複雑なインドネシアの気候
インドネシアの気候は、実は地域によって細かく異なります。地形によって、雨季と乾季が逆になる場所もあります。
天気予報もありますが、日本のように、細かくは出てきません。以前に比べれば、天気予報もずいぶん改善されましたが、まだまだ不十分です。
わずか1キロ先は晴れていたのに、今居るところは大雨、なんていうことはよくあります。
▼雨止め男、雨乞い男
大事な行事のときに、急に雨が降ってきたら困りますよね。
インドネシアには、そんなときに、雨止め男を招いて、雲を飛ばしてもらうことがあります。朝日新聞(2018年2月28日)の特派員メモ「雨止めるのが仕事」という記事があります。
それとは逆に、干ばつで雨が降らず、農作物に被害が出そうだと、雨乞い男を招いて、雨を降らせてもらうことがあります。
雨止め男や雨乞い男は、ダランと呼ばれる、特別な能力をもった祈祷師が務めます。そんな祈祷師をまだ信じる人々は意外にまだ多いのです。