インドネシアの様々な民族・種族

▼様々な民族・種族からなるインドネシア

インドネシアは一つの国ですが、インドネシア人は実に様々な人々から成り立っています。中央統計庁(BPS)によると、インドネシア人は、約300のエスニック・グループ(民族集団)、1340の種族から構成されています。

(出所)https://www.google.co.jp/url?sa=i&rct=j&q=&esrc=s&source=images&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjTofL04YXcAhUIpJQKHTMRAt8QjRx6BAgBEAU&url=https%3A%2F%2Fnusantarakaya.com%2Fwawasan-nusantara%2Fbhineka-tunggal-ika%2F&psig=AOvVaw3xInQoW3S8mZn4qj4TGLBh&ust=1530804615315549

種族別の人口統計で最新のものは、2010年人口センサスです。2010年のインドネシアの総人口は2億3672万8379人となっています。

▼最も多いのはジャワ族、次いでスンダ族

種族別で最も多いのはジャワ族で、その数は、全人口の40.2%に当たる9521万7022人です。インドネシア人の4割はジャワ族、ということになります。ジャワ族は、ジャワ島に多く住んでいますが、移住政策などにより、ジャワ島外にも広く分布しています。

ジャワ族の次に多いのは、バンドゥンを中心にジャワ島西部に多く住むスンダ族で、3670万1670人(全人口の15.5%)です。

1340もの種族がいるのですが、実際には、ジャワ島の主たる住人であるジャワ族とスンダ族で全人口の過半数を占めることになります。

▼その他の主要種族

ジャワ族、スンダ族に続く第3位は、主にスマトラ北部に居住するバタック族(846万6969人、全人口の3.6%)です、メダンがその中心ですね。

以下、マドゥラ島出身のマドゥラ族(717万9356人)、ジャカルタ地域の原住民であるブタウィ族(680万7968人)、西スマトラ出身のミナンカバウ族(646万2713人)、南スラウェシ中部出身のブギス族(635万9700人)、と続きます。

▼華人の人口は全人口の1.2%

ちなみに、華人は全人口の1.2%に当たる283万2510人となっています。この数を多いと見るか、少ないと見るか。

この数は、南スラウェシ南部のマカッサル族(267万2590人)や北スラウェシ出身のミナハサ族(123万7177人)より多く、バリ島出身のバリ族(394万6416人)やロンボク島出身のササック族(317万3127人)よりは少ない、という位置にあります。

もっとも、華人系ジャワ族などはジャワ族と認識していたりしますので、実際の華人の人口はもう少し多くなるように思えます。

▼種族数が最も多いのはパプア

ところで、インドネシアで最も種族数が多いのは、インドネシア最東端、ニューギニア島の西半分に位置するパプアです。

パプアで確認されている種族数は、インドネシア全体の3分の1以上に当たる466とされています。パプアは行政上はパプア州と西パプア州からなり、その両州の合計人口は436万人です。これは全人口のわずか1.7%に過ぎません。

パプアでは、中央高地などでは、村が違うと種族が違う、というような状況もあり、人口数の少ない様々な種族が住んでいるのです。

そして、現在でも、新しい種族が「発見」されることもあるようです。でも、その種族は、インドネシアという国家ができるずっと昔からそこに存在していたはずです。

地震大国のインドネシア

皆さんもよくご存知のように、日本と同じく、インドネシアも地震が多く発生する国です。とくに、2004年12月のスマトラ沖地震、2006年5月のジャワ中部地震は、皆さんの記憶に残っていることでしょう。

▼世界の二大造山帯が交わるところ

インドネシアは、アルプス=ヒマラヤ造山帯と環太平洋造山帯の二つが交わる場所です。この二つの造山帯の名前は、学校の地理の時間に聞いたことがあることでしょう。

世界の最も大きな造山帯がこの二つで、その両方がある国は、世界中でおそらくインドネシアだけではないでしょうか。

アルプス=ヒマラヤ造山帯の東の端は、スマトラ島からジャワ島にかけて連なり、インドネシアの東部には、環太平洋造山帯が連なります。

▼地震がよく起こる地域

次の図は、インドネシアで地震がよく起こる場所を示したもので、赤い色のところが最も地震が起こりやすい場所とされています。

(出所)http://batamnews.co.id/berita-28173-indonesia-rawan-gempa-kecuali-daerah-ini.html

この図を見ると、インドネシアで地震がよく起こる地域は、インド洋側に面した地域と、スラウェシ島の北側とニューギニア島北側およびその両者に挟まれた島々、ということになります。

▼地震多発地帯に富士山型の美しい火山群

地震とともに、この赤いところには、多数の火山(活火山、休火山、死火山)が立地しています。怪獣映画に出てくるような、火山島ももちろんあります。

ジャワ島を旅すると、日本の富士山と同じような、コニーデ型の美しい形の山を見ることができます。これらの山々も、皆、火山です。

余談ですが、西暦535年、ジャワ島の西の島にあるクラカタウ火山が大噴火した際には、世界中に異常気象を引き起こしましたが、ペストの蔓延など、その後のヨーロッパでの様々な大変動の発端となる噴火だったと考える学者もいます。

近年は、こうした火山の活動が活発化してきており、毎年のように、火山の噴火による火砕流の発生、火山灰の飛散、住民の避難、交通機関への影響などが大きなニュースとなっています。

▼地震がほとんどない地域もある!

でも、もう一度、さっきの図をよーく見てください。緑色の部分は、地震がほとんど起こったことのない地域なのです。

それは、カリマンタン島(ボルネオ島)全般とスラウェシ島の南側、です。ジャワ島の北側にも若干そうした場所が見られます。

余談ですが、インドネシアに原子力発電所を作る計画が進められたとき、最初の立地候補地としてあげられたのが、そのジャワ島の北側のムリア半島でした。

▼地震のないカリマンタン島への首都移転論

地震がほとんど起こったことがないカリマンタン島は、東西に長いインドネシアの国土のほぼ中央に位置しています。そこで、そのカリマンタン島にインドネシアの首都をジャカルタから移転してはどうか、という話が根強くあります。

最初にそれを本気で考えたのは、1950年代のスカルノ初代大統領の時代でした。その候補となったのは、現在の中カリマンタン州の州都であるパランカラヤという町です。

当時は社会主義の考えが強く、ソ連の支援を受けて、パランカラヤを新首都とするための都市計画も構想されたようです。

近年、再び、ジャカルタからの首都移転が議論されており、その候補地として、パランカラヤをはじめ様々な都市が名乗りを上げています。

インドネシアの気候のあらまし

本日より、いくつものインドネシアをもっと楽しむために、初めてインドネシアとかかわる場合も含め、このブログでインドネシア情報を提供していきます。

最初はまず、インドネシアの気候から始めましょう。

▼人口は世界第4位

インドネシアは、東南アジアに位置する国です。

人口は2億5870万人(2016年インドネシア中央統計庁推計値)、日本の約2倍です。国別では、中国、インド、アメリカに次いで、世界第4位の人口です。

▼熱帯、でも乾季と雨季はタイと逆

気候は熱帯で、季節は乾季と雨季の大きく二つに分かれます。おおよそ、4〜9月ごろが乾季、10〜3月ごろが雨季ですが、場所によって、時期は異なります。

タイの雨季・乾季とは逆になります。インドネシアの多くの地域は、赤道の南側に位置するからです。

▼熱帯のインドネシアに熱帯夜はない

年間を通じて気温の変化はあまりありません。最高気温は、ジャカルタなどの海岸部では、おおよそ32〜34度で、35度を超えることはまずありません。また、朝夕の気温は、25度以下になることが普通です。

つまり、熱帯のインドネシアには「熱帯夜」がないのです。

▼気温は年較差より日較差のほうが大きい

一般に、最高気温と最低気温の一年を通じた較差(年較差)よりも、一日の最高気温と最低気温の較差(日較差)のほうが大きい、ということになります。

基本的に熱帯なのですが、西から東へ向かうにつれて、一年を通じて雨が降る熱帯雨林気候から、乾季にはほとんど雨がなく雨季には雨が降り続くサバンナ気候へ変わっていきます。

▼インドネシアでも雪が降る

また、3000メートル級の山々もあり、高原地帯の最高気温が20度台のところもあります。朝夕は寒いくらいです。

インドネシアの最も東にあるニューギニア島の西半分もインドネシア領(パプア)なのですが、ここには国内最高峰4884メートルのジャヤ山があります。

ジャヤ山では、雪が降るのです。そう、インドネシアでも雪が降るのです。

▼雨季は嵐、でも台風ではない

インドネシアの雨季には、雨や風が相当に強くなります。日本の台風並みの強さです。

でも、それは台風とは呼ばないのです。赤道の近辺で、日本で経験するように、台風が移動していくということはないのです。

土砂崩れや洪水が起こる嵐となりますが、それは雨季にはフツーの現象なのです。

ときに、乾季でも洪水が起こることがあります。異常気象の影響は、インドネシアでもよく見られます。

▼実は複雑なインドネシアの気候

インドネシアの気候は、実は地域によって細かく異なります。地形によって、雨季と乾季が逆になる場所もあります。

天気予報もありますが、日本のように、細かくは出てきません。以前に比べれば、天気予報もずいぶん改善されましたが、まだまだ不十分です。

わずか1キロ先は晴れていたのに、今居るところは大雨、なんていうことはよくあります。

▼雨止め男、雨乞い男

大事な行事のときに、急に雨が降ってきたら困りますよね。

インドネシアには、そんなときに、雨止め男を招いて、雲を飛ばしてもらうことがあります。朝日新聞(2018年2月28日)の特派員メモ「雨止めるのが仕事」という記事があります。

それとは逆に、干ばつで雨が降らず、農作物に被害が出そうだと、雨乞い男を招いて、雨を降らせてもらうことがあります。

雨止め男や雨乞い男は、ダランと呼ばれる、特別な能力をもった祈祷師が務めます。そんな祈祷師をまだ信じる人々は意外にまだ多いのです。